10代のみなさんに向けたおすすめの本をテーマ別にご紹介します。

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進化!

もしも恐竜と話せたら

『もしも恐竜と話せたら』
ペズル/文 じゅえき太郎/絵
阿部 浩志/監修
プレジデント社
2022年

「恐竜の物語を書く小説家になりたい」という夢をもつ主人公・冬島くん。ひょんなことから"人類の大先輩である恐竜たち"と会話をすることに! 恐竜の基本知識と世の中を生き抜くためのヒントをフランクに語ってくれます。くすっと笑いながら、色々な進化について考察できる一冊です。

黄金の村のゆず物語

『黄金の村のゆず物語』
麻井 みよこ/著
ポプラ社
2022年

今では料理にデザートにと家庭でもなじみのあるゆずですが、1960年代、高度経済成長期の日本ではあまり知られていない存在でした。そんなゆずを全国的に有名にした立役者がいました。自然豊かな徳島県を舞台に、難しいゆずの栽培に挑んだ人々を描いたノンフィクション。

ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集

『ぼくがゆびをぱちんとならして、きみがおとなになるまえの詩集』
斉藤 倫/著 高野 文子/画
福音館書店
2019年

おじさんである"ぼく"とランドセルをしょった"きみ"。学校で先生に怒られたとか、雨の予報なのに晴れちゃったとか、そんな日常会話の中に20篇の詩を織り交ぜて物語は進みます。ゆるい会話劇の中にはっとする言葉や新しい視点を発見できます。ぼくときみの関係性にも注目して読むとおもしろいですよ。

 

ココロノナカノノノ

『ココロノナカノノノ』
戸森 しるこ/著 カシワイ/絵
光村図書出版
2023年

生まれる前に双子の妹・野乃を亡くし、今も心の中にいる野乃を大切な存在として思い続けている寧音が、自分の気持ちに正直に向き合い、答えを見つけていく物語。友達や家族との関係を大切にしながら、現実や変化を受け入れようと模索する主人公の成長に、とても清々しい気持ちになれる一冊です。

わたしたち地球クラブ

『わたしたち地球クラブ』
キャリー・ファイヤーストーン/著
服部 理佳/訳
小学館
2023年

地球温暖化、異常気象、気候変動...。わたしたちの生活に関わる大きな問題ですが、実際にどんなアクションをしたらいいのか分からないという人も多いのではないでしょうか。この本はSDGsを考える「地球クラス」に参加し、環境問題解決のために行動する中学2年生の生徒たちのお話です。より良い地球環境に向けて、歩みを止めず、考えて、実行するたくさんのヒントがつまっています。

 

 

モヤモヤしたときに

ヤングタイマーズのお悩み相談室

『ヤングタイマーズのお悩み相談室』
石川 宏千花/作
くもん出版
2024年
俳優とミュージシャンの二人が中学生のお悩みを聞くラジオ番組。真剣に考えたり雑談に逸れたり、二人のゆるいトークに完全解決ではなくとも、リスナーの中学生たちは自分の悩みに対して違う考え方ができて...。何かモヤモヤしている時にこの物語を読んでみると、少しだけ心が軽くなるかもしれません。ラジオで紹介されている音楽も素敵な曲ばかりなので、ぜひ調べて聴いてみてください。

子どもお悩み相談会

『子どもお悩み相談会』
角田 光代/著 高野 秀行/著 髙橋 秀実/著 津村 記久子/著 東 直子/著 町田 康/著 三浦 しをん/著
中央公論新社
2022年
人の悩みに大きいも小さいもないけれど、どんなことだって悩み始めたらモヤモヤするもの。「学校・勉強への本音」「友だち付き合いのモヤモヤ」「めんどくさい星人」など、気になる悩みの項目から、ぱらっと中をのぞいてみよう。小説家でもこんなことで悩むとはなど、意外な発見ができますよ。

「自分の意見」ってどうつくるの?

『「自分の意見」ってどうつくるの?』
平山 美希/著
WAVE出版
2023年
受験や就職活動で自分の考えを言葉にしなければいけないのに、切り出し方が分からない。親しい人との日常会話以上のものを不意に求められて言葉に詰まる。フランスの高校生が学ぶ「考え方」の授業を通し、主張や意見をどのように構築し、考えを深めていけばいいのか、参考になる一冊です。

 

星野道夫

『星野道夫』
星野 直子/監修
平凡社
2016年
星野道夫は高校2年生の時に、アルバイトで貯めたお金で一人北米へ向かい、約40日間の旅をします。この本には、その後アラスカの地で暮らし、自然と深く向き合うことで、自身の世界を広げていったことが、残された手紙や写真と共に紹介されています。今いる場所が全てではないことが感じられる、新しいことに一歩踏み出したい人におすすめの一冊です。

父子で考えた「自分の道」の見つけ方

『父子で考えた「自分の道」の見つけ方』
野口 絵子/著 野口 健/著
誠文堂新光社
2022年
アルピニスト・野口健と娘の絵子が親子で対話しながら、中高生の人生の「決断」と「選択」に向き合っていきます。二人が登山や多文化交流を経験した中で得た、自分の納得する道を選ぶ方法のヒントがたくさん散りばめられています。自分で「気づいて、考えて、動く」にはどうすればいいのか、進路に迷った時に開いてほしい一冊です。

 

過去のおすすめ本

ティーンズ向けおすすめ本(2024年冬号)