日本鉄道会社品川線の渋谷停車場が開業したのは明治18年(1885年)。初年の乗降者数は約12,000人で1日平均30人程度したが、今や渋谷駅はJR2線をはじめ地下鉄3線、私鉄3線の交わる一大ターミナル駅となり、1日300万人(注意)余りの乗降客が行き交うといいます。渋谷区内の鉄道路線は渋谷駅に乗り入れていないJR1線と地下鉄3線に私鉄3線を加えると15路線に及びます。鉄道網発展の要となった渋谷駅のあゆみを通して区内の鉄道を眺めてみるならば・・・

(注意)『渋谷区勢概要 平成24年版』区内鉄道各駅乗降人数(平成23年度1日平均)

『渋谷駅100年史』

この1冊:『渋谷駅100年史 忠犬ハチ公50年』(日本国有鉄道渋谷駅 1985年)

渋谷駅は品川線内で同時開業した4駅の一つで、開業当時の位置は現在の場所より300メートルほど南にあり、駅長以下6名が定員だったといいます。そんな駅ことはじめから国鉄時代に100周年を迎えるまでの渋谷駅の歴史、駅周辺地域の移り変わりと昭和60年当時の写真を多く収め、歴代の駅長まで知ることができます。また、渋谷駅といえば駅前シンボルである「ハチ公」について、後半の50ページ余りをさいて一次資料を写真掲載しています。

渋谷駅100年史 書影

渋谷区内の鉄道と駅の関係資料紹介

渋谷駅関係では『渋谷駅とその周辺』『鉄道と街・渋谷駅』や著者宮脇俊三の成長とともに綴った『昭和八年 澁谷驛』、『渋谷駅関連ファイル』などがあります。また、区内に乗り入れている鉄道会社の社史や周年誌、かつて路面を往き来した都電や玉電の資料があります。

渋谷区鉄道・駅関連資料一覧(PDF:125KB)

渋谷駅写真

白根記念渋谷区郷土博物館提供