現在、渋谷区内にいわゆる橋として架かっているものは、玉川上水の笹塚橋と渋谷川の稲荷橋から天現寺橋に至る19橋の水路に架かる橋のほかは、鉄道・道路を跨ぐ陸橋です(注意)。河川に架かっていた橋はその暗渠化に伴って多くが姿を隠していきましたが、水路跡の遊歩道などを散策していると、ふと消えた橋の親柱に出会えることもあります。かつては生活の往来に欠かせなかった消えてしまった橋を知るには・・・
(注意)橋として管理されているものは『区勢概要』(平成31年4月)によれば、橋りょう99・横断歩道橋38、跨線人道橋5となっています。
『渋谷の橋』
この1冊:『渋谷の橋』(渋谷区教育委員会 1996年)
古資料に現れる橋の変遷から橋の名称と由来を川筋に沿って暗渠上に残るもの含め、渋谷川筋の37橋、河骨川・宇田川筋の4橋、いもり川筋の3橋、笄川筋の2橋、神田川支流筋の30橋、旧玉川上水筋の35橋、三田用水筋の2橋、玉川上水新水路の橋と隧道、その他の5橋を掲げるとともに、「アメリカ橋」と呼ばれ歌にもなっている恵比寿南橋などの鉄道を跨ぐ8橋を解説しています。巻末には資料として「渋谷区の橋(一覧)」と「横断歩道橋(一覧)」(平成7年現在)があり、それぞれの所在場所を示した地図を収めています。
渋谷区内橋梁関係資料紹介
『渋谷区文化財マップ』の中にも消えた橋も含めて位置・名称の記載があります。明治・大正期の橋梁については『新修渋谷区史 中巻』に記載があります。
『渋谷の橋』の目次
1.橋の変遷
- (1)『上水記』
- (2)『新編武蔵風土記稿』
- (3)『御府内備考』
- (4)『御府内場末往還其他沿革図書』
- (5)『東京府志料』
- (6)「市中橋銘間数書上」(『東京市史稿』市街篇・第51)
- (7)『東京府豊多摩郡誌』
2.橋の現況
- (1) 管理者別
- (2) 構造別
- (3) 水系(路線)別
3.橋の名称と由来
- (1)渋谷川筋
- (2)河骨川・字田川筋
- (3)いもり川筋
- (4)笄川筋
- (5)神田川支流筋
- (6)旧玉川上水筋
- (7)三田用水筋
- (8)玉川上水新水路筋
- (9)諸水路筋
- (10)山手線
- (11)小田急電鉄
資料1
渋谷区の橋(一覧)
- 渋谷区管理橋梁現況調査(渋谷区土木部)
- 都管理橋(東京都建設局第七建設事務所)
- 国管理 橋調書(東京国道工事事務所)
- 渋谷の橋(地図)
資料2
横断歩道橋(一覧)
- 国管理
- 都管理
- 区管理