近代測量による地形図は明治になり作成されるようになりました。図書館で所蔵する渋谷区域の最も古いものは明治13年の2万分1のものです。その後、明治42年から日本帝国陸地測量部によって1万分の1地形図が作成されています。渋谷区全域は1枚の地図には収まらず、「四谷・三田・中野・世田谷」の4枚でカバーされます。1万分の1地形図は大正・昭和期に修正が加えられており、所蔵状況は以下のとおりです。

参考資料

『明治前期測量2万分1フランス式彩色地図 東京府武蔵国南豊島郡代々木村荏原郡上目黒村近傍』
『明治前期測量2万分1フランス式彩色地図 東京府武蔵国南豊島郡大久保村北豊島郡長崎村及東多摩郡中埜村近傍村落図』

明治13年、第一軍管区地方2万分1迅速測図原図(明治前期測量 2万分1フランス式彩色地図 日本地図センター複製)

所蔵館: 中央(S17)

『1万分1地形図東京近傍』のうちの「四谷・三田・中野・世田谷」

明治42年測図 日本帝国陸地測量部(複製)
明治42年測図 大正10年第2回修正測図同14年部分修正、大日本帝国陸地測量部(複製)
明治42年測図 昭和12年第4回修正測図、大日本帝国陸地測量部(複製)

『明治・大正・昭和東京1万分1地形図集成』(柏書房 1983年)に収録

所蔵館: 中央(参考図書 291.3メ)・本町(参考図書 294メ)

『1万分1地形図東京近傍』のうちの「四谷・三田・中野・世田谷」

明治42年測図、日本帝国陸地測量部
明治42年測図 大正5年第1回修正測図、大日本帝国陸地測量部
明治42年測図 昭和3年第3回修正測図、大日本帝国陸地測量部
明治42年測図 昭和12年第4回修正測図、大日本帝国陸地測量部

『渋谷区地形図 江戸末期から昭和30年』(白根記念郷土文化館が4種類の地図4面を1枚に合成し、2分の1に縮小して複製)

所蔵館: 中央(S17)

そのほかにも地形図関係の資料を下記一覧で紹介してます。
地形図関係資料一覧(PDF:147KB)

(2013年2月15日回答作成)